言語聴覚士 国家家試験合格の道~スケジュール管理法(既卒編①)
今日は国家試験を一度でも落ちてしまった既卒者向けのスケジュール管理法を見ていきたいと思います。
[スケジュール管理法(既卒編①)のポイント]
1.ショックから早く立ち直ること
2.生活リズムを整えること
3.1年間の戦略を立てること
1.ショックから早く立ち直ること
既卒者の方は2月中旬に国家試験を受け、自己採点結果を眺めつつ様々な気持ちで3月末の合格発表を待ったかと思います。
国家試験受験から発表までの間で踏ん切りがついた!と思っても、いざ不合格を突き付けられるとショックで何もできなくなる学生もいます。
しかし、早く立ち直れば立ち直るほど次年度の合格の確率は高くなります。
2.生活リズムを整えること
今まで学校に通っていたので、朝起きるという生活に慣れていたでしょう。
しかし、卒業式後~国家試験合格発表までの期間に生活リズムが乱れ、加えて4月からの何もない生活で一気にダラダラ生活になってしまうケースは少なくありません。
1年間、朝から晩まで勉強できれば問題ありませんが、一人でそれを行うのは至難の業です。
その時のアドバイスとしては、週に数回朝からのバイトを入れることを勧めています。
今まで学校があった時は夜にバイトを入れていた人も多いかと思いますが、朝からのバイトにすることで生活リズムを整えることができます。
また、バイトで少しでもお金を持っておくと、参考書の購入や勉強場所の確保などにおいて有利に働くかと思います。
3.1年間の戦略を立てること
ショックから立ち直り、生活リズムを整え、さあ勉強だ!と思った時に様々な事に気づくと思います。
①国家試験終了後から勉強開始までの期間でほとんどのことを忘れていること
②何をどこから手を付けていいのか分からないこと
①については下の図を見てください。
これは学習したことがどこまで記憶に残っているかを表した図になります。
1年生の時から国家試験対策を行っている学校もあるかと思いますが、本腰を入れて国家試験勉強を始めるのは最終学年の秋から冬にかけてからだと思います。
最後の数カ月で集中的に覚えたことというのは、上記の図でいうと赤色の曲線(Normal Learning Curve)に近いものになりがちです。
短期間で覚えたことは短期間で忘れるという特徴があります(テスト前の一夜漬けにありがちなことです)。
従って、既卒者の勉強の場合、一番上の水色の曲線になるように戦略を練って学習していくことが求められます。
しかし、現実として②のように何から勉強していいのかわからないという壁にぶち当たることになるでしょう。