STkokushiのブログ

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言語聴覚士 国家試験合格への道 ~過去問の使い方(直前編)

国家試験まで残り少なくなってきました。

追い込みで一番苦しい時期だと思います。

しかし、この時期に集中して取り組んだことは、必ず力になりますので最後まで頑張ってください。

今回は、過去問の使い方(直前編)について考えていきたいと思います。

*国家試験合格がボーダーライン上の方を対象とした記事です

 

[過去問の使い方(直前編)]

1.過去問ばかりやっていて大丈夫?

2.何を優先して勉強していくべきか?

3.直前期の過去問との付き合い方とは?

 

1.過去問ばかりやっていて大丈夫?

毎日何時間も勉強をするのは大変ですよね。

参考書を読んだり、暗記をしたり、過去問を解いたりと頑張ってらっしゃると思います。

特に集中力が切れた時でも、過去問だけは何とか取り組めるという事はありませんか?

問題を解いて、解説を読んだり、分からないところを調べたり・・・

それ自体はとても良いことですが、1日の大半が過去問になっている学生もいます。

過去問の学習は様々な効果をもたらしてくれますが、国家試験までの残りの時間を考えないと非効率的なものになってしまいます。

直前期は過去問ばかりの学習は危険だと思います。

 

 2.何を優先して勉強していくべきか?

 皆さんは下記のような状況の時にどうしますか?

基礎医学の過去問を解いていると、今まで見たことのないような疾患が出てきました。」

1.解説を読むだけにする

2.解説を読んで暗記用のノートに記す

3.解説を読んで参考書などで調べて 暗記用のノートに記す

 

国家試験合格ボーダーライン上の学生の場合「1」でいいと思います。

なぜなのかを解説します。

この時期まで見たことがないような疾患(用語)というのは、よほどの見落としをしていない限り重要な疾患だと思えません。

「それでも国家試験に出るかもしれないじゃないですか!」と言ってくる学生もいます。

確かに絶対に出ないとは言えません。

しかし、ボーダーライン上の学生は、頻出用語すらしっかり覚えていないことがよくあります。

頻出用語とマニアックな用語のどちらを覚えなければならないかは火を見るよりも明らかだと思います。

この直前期には、マニアックな用語を調べて暗記する時間はもう残されていません。

過去問を解いていると、問題で出たことがあるものは全て知っておかねばならないという錯覚に陥ります。

しかし、国家試験は120/200点を取る闘いです。

国家試験には1点がとりやすい容易な問題もあれば、中には奇問・難問も混じっています。(頻出用語の問題は容易な問題とは限りませんが、出題の可能性が高い問題なので容易な問題に含めておきます)

120点を取るためには、容易な問題を取りこぼさないという事が一番近道ではないでしょうか?

そのため、闇雲に過去問を解いて、知らない単語を片っ端から覚えていくというのは、この時期の勉強法としては効率的ではないと考えます。

 

3.直前期の過去問との付き合い方とは?

私が考える直前期の過去問の使い方は、覚えられていない頻出用語のチェックになります。

使う過去問は3年分(多くても5年分)にします。

そして問題を解いていくのですが、

①選択肢も含めて確実に理解できた問題には問題番号にマーカーをしておきます。

②頻出問題なのに正答できなかった問題・正答したものの曖昧な理解のままの頻出問題・2択3択まで絞れるのに正答できなかった(場合によっては正答した)問題に付箋を貼ります。(付箋は外から見ても分かるように、ページから飛び出しておいてください)

③初めてみる用語の問題、解説を読んでも意味不明な問題などには問題番号に×をつけておいてください。

①の問題は国家試験まで覚えられている可能性が高いので、何度も繰り返して解く必要はありません。

②が一番重要な部分になります。

まずは誤った問題の用語とその周辺をしっかり暗記していってください。

そして数日後に同じ問題を解いてください。

ここで確実に理解して解けた場合は付箋を外してください。

(できなかった場合は再度暗記→問題の繰り返しです)

これを繰り返していくと、少しづつ付箋の数が減っていきます。

国家試験当日までになるべく付箋が0になるようにしていくと、解けるべき問題を間違える確率が減るかと思います。

③は現段階では必要がありません。

もし、②の付箋がすべてなくなった場合は③の部分に突入してもいいかもしれません。

しかし現段階では優先順位は低くなります。

 

このように見ていくと、直前期の勉強は過去問が中心になるとは思えません。

暗記暗記過去問、暗記暗記暗記過去問、という流れになるのではないでしょうか。

過去問は取り組みやすい勉強法の1つになりますが、何のために過去問を使って勉強しているのかを考えて勉強をしていってください。

 

残された時間が皆さんにとって充実したものになることを祈っています。

(頑張っているとは思いますが)頑張れ受験生!!

 

次回は本来先にアップすべきだった形態論の完結編をアップします。