言語聴覚士 国家試験合格への道 ~勝負の季節がやってきました
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
なるべく良質な記事が書けるように頑張っていきたいと思います。
年も明けて、いよいよ国家試験が目前に迫ってきました。
今まで見てきた学生から、最後の1カ月半の過ごし方を見ていきたいと思います。
[ラスト1カ月半の過ごし方]
1.まずは体調が最優先
2.さらに勉強の強度を上げていこう
3.最後の最後に何を覚えますか?
1.まずは体調が最優先
当たり前のことですが、体調が良くてはじめて良質な勉強が成り立ちます。
しっかり栄養を取ること、しっかり睡眠をとること、感染症対策をとることが基本になるかと思います。
この時期の体調不良は取り返しのつかないことになる可能性があります。
体調不良によってスケジュール通りに勉強ができないというだけにとどまらず、記憶した内容の忘却、意欲の減退など、思わぬ副作用に苦しめられます。
これが9月辺りだと挽回する時間は残されていますが、1月以降は挽回する時間が限られています。
この時期に学生に必ず言うセリフがあります。
「国家試験までは女(男)を捨てなさい」
学生たちは熱心にお化粧をし、保温という観点から程遠い服装をしている者もいます。
しかし、ラスト1カ月半はそのような格好をするメリットよりも、国家試験を確実に合格するために体調を整える格好をするメリットが大きいのではないかと思います。
温度調整しやすい服装と、感染予防のためのマスク着用を薦めています。
2.さらに勉強の強度を上げていこう
過去の記事で、国家試験の勉強は理解をしながらコツコツ行っていくのが重要と述べました。
この時期は理解した事を踏まえて暗記をしっかり行うことで、点数の収穫期になると考えます。
問題を解いていながら、「この問題は参考書のあそこに書いてあったんだけど、まだ正確に覚えていないから解けない」という事はありませんか?
ラスト1カ月半ではこのような事をなくすように、きっちりと覚えていくことが求められます。
10月に暗記したことは国家試験までに忘れてしまうことはありますが、この時期からなら国家試験まで覚えている確率が高くなります。
従って、この時期は勉強をやればやるだけ点数が上がっていきます。
今まで覚えられなかったことをきっちり覚えていくことによって、今まで2択3択にしかならなかったものが、1択に絞れるようになっていきます。
こうなってくると信じられないぐらい点数が伸びてくる学生がいます。
私が見た中では、1カ月半で50点くらい点数が伸びた学生がいます。
逆に、今まで合格圏だったにもかかわらず、最後の追い込みをしないばっかりに不合格になった学生もいました。
最後の時期はかなり苦しいですが、追い込みによって劇的に変わってくるため、手を抜かずにやり切ることが重要になると考えます。
(イメージとしては記憶の「親近効果」を活用する感じです)
3.最後の最後に何を覚えますか?
最後の時期はしっかり勉強することが重要と述べましたが、闇雲に勉強すれば良いというわけではありません。
なぜなら時間が限られているからです。
苦手科目をやるべきか、得意科目を伸ばすべきかは人それぞれだと思いますが、間違いなくやらなければならないのは、頻出内容の暗記につきます。
ピアジェの発達段階、喉頭の筋肉や神経、医療保険・介護保険制度、失語症の古典分類、小児・成人の検査、etc・・・
1度で暗記できるようなものもあれば、何度やっても暗記できないようなものもあるかと思います。
今からの時期は、何度やっても暗記できないものをチェックしておくことをお勧めします。
そして、最後の最後に暗記できなかったものを強引にでも覚えていくと、記憶量が最大になって国家試験を迎える可能性が高くなると考えます。
今の時期から、暗記した事、暗記できない事をしっかり整理して、戦略的に勉強していくと良いのではないかと思います。
次回は言語学の頻出問題の解説を行っていこうと思います。